目がぐんぐん若返る
使い捨てカイロで耳を包んだら 視界良好!かすみ目も 目の乾きも治ったと大好評
「耳を刺激したら、かすみ目や疲れ目が改善した」 これは、私の鍼灸整骨院に来られている患者さんから、寄せられた声です。 中医師・柔道整復師である私は、中国伝統医学の知識を取り入れた治療を行っています。 中国では、古来、耳は経絡二種の生命エネルギーである気の通―道)が集中している重要な部分と考えられていて、耳ツボ療法が広く実践されてきました。 私か取り入れてきた治療法の一つにも、耳を刺激する「耳輪ゴム」といケ方法があります。まつおかかよここれは、鍼灸師の松岡佳余子先生が考案した、輪ゴムを耳に巻いてツボを刺激する手法です(44ページ参照)。 耳には手や足と並び、全身に対応するツボが集中しています。耳輪ゴムをすると、これらのツボが刺激されるだけでなく、全身の血流がよくなり、首や肩のこり、頭痛、耳鳴り、眼精波労、高血圧、冷え症など、さまざまな不調が改善します。当院でも、頭痛や耳鳴りのほか、特に眼性疲労や目のかすみに高い効果が得られました。しかし、耳輪ゴムは3~4本の輪ゴムを束ねて耳に二重に巻くため、人によっては強い痛みを感じる場合があります。高い効果はそのままに、なんとか痛みを少なくする方法はないだろうか……そう考えていたとき、松岡先生が新たな方法を提案してくださいました。それは、カイロと輪ゴムを使って耳を刺激する「耳カイロ」です。この方法だと、カイロによる温熱刺激があるため、それほど強い刺激を加えなくても血流がよくなります。そのため痛みが少ないばかりか、「温かくて気持ちいい」と、患者さんたちにも好評です。なおかつ、耳輪ゴムと同様に頭痛や肩こり、また顔面神経痛の改善など、高い効果も得られています。なかでも目に関しては、「視界が明るくなった」「目の乾きが改善した」「かすみ目が治った」「目の疲れが取れた」という声が寄せられています。耳を刺激して目の症状が改善するのは、一つには耳たぶにある目のツボが刺激されるからです。もう一つは肝臓・腎臓の働きがよくなるためです。中医学では、肝臓・腎臓が目を支配していると考えています。例えば、腎気(腎臓のエネルギー)が減少すると、目の滋養がうまくいかなくなり、いわゆる「老眼」が進行します。 耳カイロはカイロで耳全体を包み込むため、目のツボとともに、耳の中心辺りにある肝臓や腎臓のツボもまとめて刺激することができます。肝臓・腎臓が元気になると、それらに支配されている目も元気になってくるのです。耳を折り曲げてこすってもよい耳カイロのやり方を、左にまとめました。カイロが温かいうちは、1日に何度行っても構いません。耳カイロは両耳行ってもよいですし、改善したい症状のある側だけを刺激しても結構です。ポイントは、カイロをはって固定するのではなく、必ず輪ゴムを巻くことです。温熱に加えて、やはりある程度の刺激が必要だからです。私の経験では、輪ゴムを巻かないとあまり効果が得られませんでした。 このやり方が難しければ、両手で両耳を押さえ、前後に手を動かし、クシヤクシヤと耳を刺激しましょう。耳の表面だけをこするのではなく、耳を折り曲げるように激しく動かします。10秒もやれば、血行がよくなり耳が熱くなるはずです。 耳カイロの目安は10分ですが、痛みがある場合はそれより前にはずしてください。また、耳に傷があるときも行わないでください。