| 中医学と経路(ツボ)

中医学とツボ


中医学においては、人は生を受け、成長するにあたって、父母の気をもらいうけ、 受精卵が正常に細胞分裂をして育ってゆくと考得られています。
父母の気が十分でなければ、受精卵も流産してします。
不妊の方であれば、父母共ども気を充実させる治療をすればきっと 授かります。

さて、その気ですが呼吸をして入ってくる天空の気、飲食物から体内に入る地の気の2つが生命活動の源です。その2つが合わさって元気になり、全中をめぐり外から身を衛る衛気となったり、営養・営気となったり、生殖する為の精気となったりして使われてゆきます。
またその気のめぐりを中医学の治療に用いる為に十二の経脉に分け、体幹、手足を流れる経脉という気の流れる道筋にしたわけです。ここにツボが連なっています。

その中で、原穴といわれるツボは、手足の末端に近いところにあるため、使いやすいのです。
例えば、側頭部痛でも、頭にツボを探すのではなく足の丘嘘穴を刺激する事があります。
この場合は少陰胆経に属するので酸味の少ない食事の人や、または多すぎる人、脂質をとりすぎる人や少なすぎる人等における頭痛に適しています。

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MRI、CT、レントゲンで姿・形を診ても、器質的に異常がない、つまり、骨が折れてもいなければ、出血もしていない。 形としては、正常だというケースがあります。しかし、その場合でも人間は、痛みを感じることがあります。痛みは視覚化する事が出来ません。中医学では、痛みを信号ととらえています。体の不具合を知らせる信号です。その信号が表れる場所は経路によって決まっているわけです。
例えば、前頭部の痛みが色んな検査でわからなかったとしても、頭部のつぼを治療する局所治療もありますが、下肢陽明胃経からつぼを選んで治療する場合もあります。
治療の方法は、つぼを刺激するのですが、温感、冷感、痛覚にひびく様に指圧をするのも良いでしょう。